息子を想うご両親の愛が届いた日

先日、とても心に残るご相談がありました。

ご両親が「30代半ばの息子が結婚にまったく興味がなくて…」と、不安そうな表情で相談に来られました。


「孫の顔が見たい」というお気持ちももちろんですが、それ以上に、


「息子が一人で生きていくのは寂しいし、誰か寄り添ってくれる人がいてくれたら…」


そんな、息子さんへの深い愛情が伝わってきました。

私は「一度、息子さんと一緒に三人でお話してみませんか?」とお誘いしました。


数日後、ご両親と一緒に息子さんが来所されました。

その彼は、最初はとても険しい表情でした。


「結婚なんて全く興味がありません」


「結婚したら、自分の貯金が減ります」


そう言い切る姿には、強い覚悟のようなものさえ感じられました。

けれど、私は少しずつお話をさせていただきました。


「誰かを好きになることの幸せ」


「自分を大切に思ってくれる人がいることの喜び」


そうしたお話に、彼は「そういう付き合いもしたくないです」と答えました。

「この方は、自分の生き方を大事にしたいのだろう」と感じ、


「一人で生きる道も、もちろん一つの選択ですよね」と私は伝えました。

するとふと、私が「今は結婚の形もいろいろありますよ」と、


「週末婚」「別居婚」といったスタイルをご紹介したとき、


彼の表情に少し変化が――


「別々に暮らすなら、いいかもしれません」

その言葉に、私はハッとしました。


「この方は、結婚をまったく否定しているのではない。


ただ、自分のペースを崩されることが怖かったのだ」と。

そして彼は続けました。


「でも、子どもはいりません」

私は「友情婚という考え方もありますよ」とお伝えしました。


それは、恋愛感情にとらわれず、人生のパートナーとして互いを支え合う結婚の形です。

すると――


彼の表情がふっと緩み、笑顔になったのです。

「友情婚、いいかもしれませんね」


そうおっしゃったとき、私は心の中でガッツポーズをしていました。

「人を好きになる形はさまざまです。夫婦の形も同じ。


それぞれに合った形があっていいのです」

すると彼はこうも話してくれました。


「もし相手が子どもを望んだら、医療の力を借りて授かってもいい」

彼は、きっとこれまでずっと悩んでこられたのでしょう。


「自分は周囲と違うのではないか」


「親の期待に応えられないのではないか」――そんな葛藤を抱えながら。

ご両親も、その言葉を聞いて驚いておられましたが、


私が「今は、結婚や人生の価値観が多様化している時代ですよ」とお話すると、


少し安心されたようでした。

その後の彼は、とてもイキイキとお話をしてくれました。


ちょっと個性的だけれど、優しくて思いやりのある素敵な男性です。

「あなたにぴったりな人を、私が全力で探します」


そう心から思える出会いでした。

そして、いつか彼に


「アプローズに来てよかった」


「禮場に会えてよかった」


そう言っていただけるように、私も全力でサポートしていきます🌸

息子を想うご両親の愛が届いた日

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